2019年01月14日

こんな辛い横綱がいただろうか?稀勢の里、初場所初日に敗れて・・・

何百年も続く大相撲の歴史で、こんな辛い経験をした横綱がいただろうか?
あの悲運の大横綱、稀勢の里、9場所ぶりに花を咲かせるかと思いきや、
颯爽と登場した初場所しかも初日にあっさり、敗れてしまった。
もう後がない。
場所前のけいこ総見では、前場所優勝した関取をものともせず、強かった稀勢の里。
これはいける!とみんな、そう思っていたのだが。

稀勢の里は、気が小さいのかも知れない。これだけ国技館を埋め尽くした大観衆が、「稀勢の里!」と
国技館が割れるほどの大声援をあげ、自分を応援してくれるのに、ころっと土俵に転がされてしまう!
そりゃ、どんな大横綱だって、
一挙に舞い上がってしまうだろう。

一方、相手の関取は、分厚い懸賞金の袋の束を見ても、【よし、死に物狂いでやってやる、まかしてやる!】と
びっくりするほど燃え上がり、普段の力の何倍も出して、相手の稀勢の里が小さく見えるだろう。

勝機は、我にあり。
こういう一戦、勝つ方は決まっている。100パーセント悪者になった相手の関取だ。
よし、やってやる。だれでもかかってこい!
てなわけで、結果は、稀勢の里の惨敗に終わった。

国技館が、ため息、悲鳴、黄色い声などで、埋め尽くされる。
大横綱への道は、思いのほか険しい。

相撲部屋で長期間、痛め付けられても、逃げ出さず、ひたすら相撲道に明け暮れ、
血みどろ、汗みどろの努力を続け、ある日の朝、目が覚めると、あなたは横綱に推挙される・・・。
嘘だろう!横綱だよ!横綱!しかし、あなたのその立場は、ただの横綱ではない。

日本中がひたすら待ち望んできた、あの
【日本人横綱!】

日本中のファンならずとも、誰もがあなたを応援する・・・。しかし、大相撲。されど大相撲。
裸一貫で、大観衆の目の前で、自分を助けるものは誰もいない。

武器と言えば、相手と全く同じ。己の肉体と精神、そして長い間、培ってきた技と力量と精神力だけ。

あの狭いような広いような、石のように固められた土俵の上で、熱いフットライトを浴び、熱気むんむんの、
そして日本だけでなく、世界中が見守るなかで、あなたは戦わなければならない。

大相撲は、古代ローマ帝国の、あの拳闘士達に似ている。
拳闘士と横綱が違うのは、たとえ負けても横綱は殺されないだけだ・・・。死ぬことはないのだ。

大相撲で、あなたを倒そうと、襲い掛かってくるのは、
よだれをたらし、牙を剝いてくる巨体の野獣達だ。

一袋五万円?のはいったご祝儀、懸賞金の分厚い束を目の前にぶら下げられては、
興奮しないほうがおかしい。もう、こうなったら、ありったけの力を発揮して、相手の
横綱・稀勢の里を破るしかない。超然と奮い立つしかない。

最後の最後まで、全力で戦う。勝てばヒーロー!悪のヒーロー!しかし、日本人は稀勢の里を破った男、
その相撲取りを誰も悪くは言わない。

まわし一つ。堂々と裸で勝負したまでだ。何が悪い。何も悪くない。負けたやつが悪い。
自分は、大観衆の前で、正々堂々、全力で相撲を取って、横綱・稀勢の里を破ったのだ!

称賛されて当然。ぶざまな負け方をして土俵の上で転がっているのは、天下の横綱、圧倒的人気の稀勢の里だ。

両手でも持てないほどのぶ厚い、重い懸賞金の束。。
一度、稀勢の里を倒せば、何百万円という現金が懐に入ってくる。堪えられない。マスコミにも、随分ともてはやされる。

こんな状況で、あなたが横綱・稀勢の里だったら、土俵の上で思う存分、戦えますか?

戦っても、戦っても、一瞬、気が抜けて、手足が止まった時、その途端に相手が気が狂ったように襲い掛かってくる。
気が付いたら土俵の上に叩きつけられて、万事休す。

惨めだけど、国民的アイドル、悲運の横綱・稀勢の里となったあなたは、
国技館の屋根を突き抜け、地球上のどこか遠い国、いや宇宙へでも逃げたかったはずだ・・・。

もう、後がない。戦うしかないのだ。

どうしても、勝ちたいのなら、何かに、すがるしかない。

唐突ですが、「観音経」を唱えたら如何ですか?奇跡が起きると言われて何百年も続くお経です。

がんばれ、稀勢の里、もう、殆ど後がないが、みんなが応援している。
死に物狂いで、突進して行って相手を倒せ!それしかない・・・。残り14日間、すべて勝てばいいのだ。

多分、「優勝」という名の奇跡が起きるだろう・・・。

稀勢の里が、己の勝ちを信じて、何万回も「観音経」を唱えて、見えない無限の力を宇宙から呼び寄せ、
そうして、土俵に立ち、猪突猛進すれば、あるいは、奇跡が起きるかも知れない。


posted by 悪を切る父ちゃん at 02:12| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする